LIXIL(東京都江東区)はこのほど、全国の20代~50代の男女4700人を対象に、住まいの寒さや断熱に関する意識調査を実施した。
「冬に、自宅の中にいても寒さを感じることがあるか」聞いたところ、約8割が「寒いと感じる」「一部の部屋では寒く感じる」と回答。一方で、「これまでに断熱リフォームをしたことがある」人の割合は4.7%、「断熱リフォームを検討したい(検討中)」人の割合は6.8%にとどまり、自宅での寒さを感じながらも断熱リフォームには至っていないという実態が浮き彫りになった。
「冬の自宅で寒さを感じる場所」としては、「トイレ」(52.2%)が最も多く、次いで「浴室」(51.8%)、「洗面所(脱衣所含む)」(48.7%)となった。一方、「リビング」(33.6%)や「寝室」(37.7%)など、普段生活をしている場所では、寒さを感じている人が比較的少ない結果となった。
「自宅で寒いときにとっている行動や対策」としては、「スリッパを履く」(35.2%)と「暖房の2台使い」(33%)が3割を超えた。
「住宅の断熱とは、熱の流入・流出を防ぎ、建物の内外の温度差に対して室内が極端な影響を受けないようにすることを意味するが、これを知っているか」との問いには、「知っている」と答えた人の割合は59.7%だった。比較的温暖な西日本エリアで認知が低い傾向が見られた。
「住宅の断熱性能を高めることの効果」についての認知を調べたところ、「冬は家の中が暖かくなる」(76.6%)や「夏は家の中が涼しくなる」(62.3%)といった“室内の快適性の向上”についての認知が高かったほか、「光熱費を削減できる」(74%)や「エアコンの効きが良くなる」(71.9%)など、“省エネ”に関する効果についても認知が高い結果となった。一方で、「心疾患(ヒートショックなど)の健康リスクを低減する」(30.6%)、「アレルギー症状を緩和する」(8.1%)など、“健康への影響”についての認知は低い結果となった。
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