LIXIL(東京都品川区)は12月1日、LIXILオンラインショールームにて、アドバンスト・メディア(東京都豊島区)が提供するAI音声認識を活用した文字起こし支援アプリ「AmiVoice ScribeAssist」を活用した接客サービスを開始した。
同オンラインショールームは、自宅にいながらWeb会議システムのZoom画面を通して、ショールームコーディネーターと商品の相談ができるサービス。今回、人間の音声をテキスト化するアプリを導入したことで、コーディネーターが要望の確認やプランの見積もり、3D完成予想イメージの説明を行う際、音声が画面下段に文字として自動で表示される。顧客とのスムーズなコミュニケーションが可能となり、耳が不自由な人も安心して商品相談ができるという。利用する際は、予約サイトの専門の入り口から予約。接客は研修を受けた専用のコーディネーターが対応する。
今回のサービスは、同社のユニバーサルデザインの取り組みのひとつとして展開。聴覚障がいを持つ従業員がモニターとなるなど、部門を越えた体制でサービス構築を図った。聴覚障がい・加齢性難聴などで耳が不自由な人や、日本語を使う外国人が理解しやすくなるよう同サービスを提供し、快適なオンライン接客を実現するとしている。
同社は、さまざまな個性を持つ従業員の英知や視点を活用することで、多様なニーズに対応する製品やサービスを生み出すことができるとしており、その環境づくりのため、今後も「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を推進するとしている。
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