大和ハウス工業(大阪府大阪市)は、政府の節電要請期間中(2012年7月2日~9月7日)、全電力会社管内で社内目標を達成し、2010年比21.1%の節電を実現した。特に深刻な電力不足が懸念されていた関西電力管内ではリチウムイオン蓄電池を646台導入し、33.6%の電力使用量の削減を達成した。
掲げた目標は、関西電力管内で30%の節電、その他の電力会社管内で政府要請値+5%の節電を目指すというもの。
4月から順次、同グループの事務所(約200事業所)にエリーパワー製の可搬型リチウムイオン蓄電池を2MWh分(1000台)導入しピークシフトを実施した結果、約5%のピークカットを実現。また、約1万2000台のLED照明スタンドを従業員に配布して天井照明を間引き、さらに日中は業務に支障のない範囲で天井照明。1カ月前倒しでクールビズを実施しし、空調温度を28度に設定した。これらの取り組みにより、事務所全体で32.4%(関西電力管内で37.3%)の削減となった。
工場においては、天井照明に高効率反射板システムを採用したほか、「デマンドの見える化」の実施、奈良工場で自家発電機の導入、一部工場でエンジンコンプレッサーの導入などでピークカット対策を行った結果、15.5%(関西電力管内で31.7%)の削減に成功した。
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