MUJI HOUSE(東京都豊島区)はこのほど、同社が再生した団地の住戸5戸を発売すると発表した。同社は2021年から、古くなった団地やマンションを買い取り、再生して販売する事業を展開。リーズナブルで「良い住まい」を提供する同事業を拡大し、2023年に年間50戸、2024年以降年間100戸供給を目指している。
今回、1971年築の永山3丁目第二住宅(東京都多摩市)、1971年築の宮向団地(横浜市)、1969年築の片倉台住宅(横浜市)、1982年築の湘南ライフタウン駒寄第二住宅(神奈川県藤沢市)、1972年築の習志野台中央ハイツ(千葉県船橋市)の各住戸を販売する。物件概要はこちらから。
築40年以上の団地住戸に、0.020W/mKの断熱性能を実現する「フェノール樹脂断熱ボード」を採用することで、高い断熱性を確保。住宅性能表示制度では、2025年度の新築住宅の基準となる断熱等性能等級4に相当するとしている。既存窓の内側には複層ガラスの樹脂製インナーサッシを取り付け、「アルミサッシ+木製ガラス戸」の3倍の気密性とスムーズな開閉を両立した。
室内はできる限り壁を減らすことで、光と風が通る自然が感じられる暮らしを実現。移動可能な家具や、引戸などの建具によって、家族構成の変化に対応できる空間に再生した。収納はつくり付けにせず、無印良品の家具などを組み込めるため自由にカスタマイズ可能。既存の間取りを変えなくても、さまざまな「暮らしのパーツ」を導入することで、効率よく快適に空間を活用できるとしている。
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