国土交通省が11月30日発表した10月の新設住宅着工戸数は7万6590戸で前年同月比で1.8%減少した。貸家と分譲住宅は増加したが、持家の減少が影響し、3か月ぶりの減少となった。10月としては直近10年間で下から2番目の水準。季節調整済み年率換算値は、前月比1.5%増の87.1万戸と先月の減少から再び増加した。
持家は2万1834戸で前年同月比18.7%減となり11か月連続の減少となった。特に今年6月からは2ケタ台の減少が続いており、減少幅も拡大している。水準は直近の10年間で10月として最も低くなった。国土交通省による住宅事業者へのヒアリングでは、「資材価格の高騰で住宅価格が上昇しており、顧客の消費マインドが低下している」との声が聞かれた。
一方、持家とは対照的に貸家と分譲住宅は増加した。貸家は7.3%増の3万1996戸で20か月連続の増加。分譲住宅も4.8%増の2万1841戸で3カ月連続の増加となった。特に一戸建ては18カ月連続で増加し、1.4%増の1万2463戸だった。
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