JIBUN HAUS.(東京都港区)とmui Lab(京都市)はこのほど、佐賀県多久市にあるスマートタウン「SCOLTOWN(スコルタウン)多久原」に建築した、家族を記憶する家「muihaus.(ムイハウス)」の販売を開始した。思い出を未来につなぐよう設計・デザインされた最先端のスマートハウスとして提供する。販売価格は、土地面積251.08㎡(75.95坪)、建物面積105.8㎡(32坪)で3180万円(税込)。
ムイハウスには、象徴的な機能であるデジタル柱「柱の記憶」と、天然木のスマートホーム機器「muiボード」を実装。「柱の記憶」は家族の落書きや子どもの身長を、「muiボード」は手書きメッセージやボイスメッセージを記録し、蓄積したデータを思い出としていつでも引き出すことができる。住まいである「家」が家族で過ごした時間やコミュニケーションを保存し、記憶を共有することで家族の絆を深める役割を果たす。
設計は、建築家の伊藤維氏(伊藤維建築設計事務所)。「方向性を持たない外観」や四方向の立面に設置された大きな窓が、外界とのつながりを生み出し、室内の心地よさと楽しさが外に広がる街に連続するようデザインした。同社では、「光や時間、天気や温度の変化を感じることができ、住宅そのものが心地良いだけでなく、その住宅があることで、まわりの街も再定義され、より心地良く感じられる設計」としている。
「スコルタウン多久原」は笹川工建(佐賀県多久市)が造成したスマートタウンで、ドローンなどを活用した高齢者向けの配送や見守り支援などを行っている。今回、テクノロジーを住まう人や地域のために生かし、自然と共存させるムイハウスのコンセプトが「スコルタウン多久原」の取り組みやフィロソフィーと重なることから、1棟目を建築。最先端テクノロジーと地域の暮らしの融合したまちづくりや、新しい家族と地域のつながりのあり方を提案するとしている。分譲地の総開発面積約8900㎡、総販売区画21区画。
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