新建ハウジングは10月26・27・28日の3日間、東京ビッグサイトで行われたジャパンホーム&ビルディングショー会場で、“突破(ブレークスルー)”をテーマとして掲げ、「工務店ミライセッション」を開催。オンラインでも配信した。地域工務店が厳しさを増す市場を突破し、工務店らしい家づくりと経営を未来へとつないでいくためのあり方を議論。26日の「工務店ネクストジェネレーション」では、これまでの概念や枠組みにとらわれない新しい工務店像を確立するネクストジェネレーションに加えて、特別に”先輩経営者”の2人がディスカッションに参加。これからの工務店経営のあり方について話した。
工務店ネクストジェネレーションとしてFDM・髙倉潤さん、ホリエ・堀江龍弘さん、群栄美装・井野優一さん、棲栖舎桂・桂山翔さんの4人が登壇。「工務店経営は楽しいか」という問いに対し4人とも即答で「〇」を掲げ、楽しいと回答した。「住宅業界と工務店には可能性しかない」、「施主や職人たちと一丸となってつくりあげていく仕事は、本当に楽しくやりがいがある」などの声があがった。
いまの家づくりや住宅業界に対する違和感について髙倉さんは「注文住宅というあり方が、住宅の資産性や世代を越えて継承していくことを阻害している側面があるのでは」、桂山さんは「売ることばかりが先行している気がする。いい家をつくれば、いいなと思ってもらえる原点を見つめ直すべきでは」と、それぞれ問題提起。
井野さんは「地元に好きな建築を追求するようなタイプの工務店が増えれば業界はもっと盛り上がる」と訴え、堀江さんは「市場縮小などネガティブな言葉ばかりが聞かれることに疑問を感じる」とし、「家づくりは面白いし、めちゃめちゃチャンスしかないと思っているので“チャンスあり”の住宅業界に見方を変えたい」と来場者、視聴者に呼びかけた。
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