パナソニック ハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は11月18日、インド国内で生産したシステムキッチン「I-CLASS KITCHEN(アイ クラス キッチン)」の受注を開始した。現地生産のシステムキッチンの発売は、日本メーカーで初めてという。これまでインドで築いてきた販売網を通じて、2025年度の販売台数800台を目指す。
同社は2019年度に日本製の最高級システムキッチン「L-CLASS(エル クラス)」をインドへ輸出し、インドでのキッチン事業を開始。今回、拡大が見込まれるアッパーミドル層をターゲットに、Panasonic Life Solutions India Pvt Ltd.(旧アンカー社)のハウジングビジネスユニットを通じ、パナソニックブランドのシステムキッチンを発売する。現地生産することで日本からの輸送費・輸送時間を削減し、顧客への「コスト対応力アップ」「デリバリー納期の短縮」を実現する。
キャビネットの基材には合板を採用し、防水性へのニーズに対応。清掃性に優れ、意匠性の高いステンレスの底板や防虫パッキンを標準採用することで、清潔性を向上した。使いやすさに加え、耐久性、強度、安全構造を含めた基準を設定し、日本ブランドとしての品質を確保しつつ、現地ニーズに応えるものづくりを実現した。
また、レバーを引くと収納が降りてくる「ソフトダウンウォール」や上吊戸棚下の空間を活用した「コンビネーションパレット」など、同社独自の収納デバイスをオプションで用意。顧客一人ひとりの要望に合わせて生産を行ってきた「L-CLASS」の上質感を継承した。扉材や取っ手に多様な色柄やデザインを揃えるなど、現地のさまざまなニーズに対応し、販売ターゲット層の拡大を図る。
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