新建ハウジングは10月26・27・28日の3日間、東京ビッグサイトで行われたジャパンホーム&ビルディングショー会場で、“突破(ブレークスルー)”をテーマとして掲げ、「工務店ミライセッション」を開催。オンラインでも配信した。地域工務店が厳しさを増す市場を突破し、工務店らしい家づくりと経営を未来へとつないでいくためのあり方を議論。
28日の「トップランナー工務店の女性広報」セッションでは、女性広報3人を招き、コロナ禍において広報活動をどのように行ってきたか、工務店の“編集室”ともいえる環境のつくり方、今後どのようにプロモーション方法を選択・実践していくかなど、これからの工務店広報のあり方をディスカッションした。
地域工務店の社内外の情報発信のハブとなる「広報」はPRだけでなく、地域との接点や営業や受注戦略、マーケティングの側面から見ても、その役割が果たす所が大きい。浜松建設の村上比子さんは「売り上げや棟数が増えて会社のフェーズが変わっていく段階で広報として求められる役割が大きくなる」ことから、兼任ではなく専任で専門性を極めながら社内連携ができる体制が重要とした。
建築工房零の阿部梢さんは、近年はイベントの立ち上げや企画運営なども多く、広報はディレクター的な立ち回りが求められているとしたうえで、「積極的に社内広報をして、理解を深めていく発信も大切」と述べた。
ハウスクラフトの中根みくさんは、自社が広報やクリエイティブの内製化により、一気通貫で取り組んでいる事例を紹介しながら、「専任だからこそスピード感を持って情報発信やSNSでの世界観づくりが可能となる」と説明。自社の理念が浸透しているため、各部署の連携がスムーズで、同じ目的に向かう体制が構築できている点も大きいとした。
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