新建ハウジングは10月26・27・28日の3日間、東京ビッグサイトで行われたジャパンホーム&ビルディングショー会場で、“突破(ブレークスルー)”をテーマとして掲げ、「工務店ミライセッション」を開催。オンラインでも配信した。地域工務店が厳しさを増す市場を突破し、工務店らしい家づくりと経営を未来へとつないでいくためのあり方を議論。26日の「シン・エコハウス会議2022」では、次世代のエコハウスを「シン・エコハウス」と定義し、2050年の脱炭素に向けた住宅のあり方を議論した。
凰建設の森亨介さんは、工務店が取り組むべき優先事項は「性能向上リノベーション」であり、反対にやってはいけない事項として「低性能な家を新築する」ことと指摘。岡庭建設専務の池田浩和さんは、もし自社が不動産に関わっていなければ、手がけた家を他社に売却され、性能について何も伝えられないまま住み継がれていくとし、いい家をつくりながらそれを守っていける仕組みを構築することが重要と話した。
ダイシンビルド代表の清水一人さんは、一番のエコは「家を潰さない」ことで、住宅の寿命と木材供給サイクルなどを考慮した環境に準じた家を建てる必要があると説明。高橋建築代表の高橋慎吾さんは、住み継がれる家の条件として「汎用性のある工法」であることを挙げ、他の工務店でも改修できる住宅を建てることも大切とした。
PASSIVE DESIGN COME HOME代表の木村真二さんは、自社の測定結果などを例に、自然室温で建物の性能を比較する考え方を住宅業界に根付かせていきたいと意欲を見せた。
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