あなたは幸せですか?お客さんを幸せにするには、自分自身の“幸福感”が満たされていなければ、本質的な価値を提供することは不可能だ。家づくりを生業にする私たちは、もっと己の「幸せ」に向き合うべきである。枝葉の理論よりも先に、この土台作りに重きを置くべきだ。「組織」と「心理学」の側面から考えたい。
今流行り言葉に「well-being(ウェルビーイング)」という言葉がある。これは、幸福で肉体的、精神的、社会的に全てを満たされた状態を指す。似た言葉に「ポジティブシンキング」という言葉があるが、この両者はまったくの別物だ。後者は、考え方や捉え方の思考法だ。
ウェルビーイング理論には、幸福を構成する5つの要素「PERMA」が存在する。
①P=ポジティブ感情:Positive emotion
②E=熱中:Engagement
③R=人間関係:Relationship
④M=意義:Meaning
⑤A=達成感:Achievement
多様な受け止め方ができるが、こと、ビジネスに置き換えれば、前向きに明るく、時間も忘れて集中し、周りの人々との関係も良好で、目的意識をもち、小さな達成感を繰り返すということであろう。ある種の理想論とも言ってもいい。
幸せは降ってこない
多くのビジネスマンは、がんばっていれば、この5項目が天から降ってきて、“いずれ”手に入るものだと信じて疑わない。しかし、現実はそう甘くはない。この5つの項目には、努力や訓練が必要だ。つまり、あなたがコントロールできることであり、他者にコントロールされるものでないということ。禅問答のような話ではあるが、幸せな人は・・・・・
続きは、最新号・新建ハウジング2022年11月10日号12面/「【連載】家はつくらない 心豊かな人生をつくる~石橋常行の経営哲学 第12話」でお読みいただけます。
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