ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)はこのほど、同社のグループ会社であるケイアイクラフト(埼玉県本庄市)が女性職人だけで新築分譲住宅を1棟建てるプロジェクト「女性1棟プロジェクト」を発足したと発表した。建築現場については現在選定中という。
同プロジェクトは、誰もが活躍できる職場を実現し、建設業界の女性活躍の推進とサステナビリティへの貢献を目指す。プロジェクト発足に先立ち、現場での作業の様子や業務についてインタビューなどをまとめた動画も公開している。「ケイアイクラフト女子プロジェクト動画」はこちらから。
建設業では労働人口の減少と高齢化が深刻化し、次世代への技術承継が大きな課題となっている。2020年に国土交通省が「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」を発表するなど、業界全体を活性化させる施策が行われている。ケイアイクラフトにおいても職人を社員として採用する「社員職人(クラフトマン)制度」のもと、女性の採用を積極的に行っており、現在8名の女性クラフトマンが大工や内装工として働いている(写真下)。
ケイアイクラフトでは、女性専用のオリジナル作業服とロゴを制作。女性クラフトマンの意見を反映し、ストレッチが効いた細身シルエット、汚れが目立たない色・素材、工具等が落下しないようファスナー付きポケットを複数配置するなど、男性向けの作業服を改良した。現場での安全確保と動きやすさに加え「着用したくなる」デザイン性も備えている。建設現場への女性用トイレ設置などの検討も始めており、今後もさらに女性が活躍できる環境を目指し、業界全体の女性活躍の促進につながるよう活動していく。
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