神奈川県葉山町と応用地質(東京都千代田区)は11月15日、土砂災害から住民を守る新たな防災システムの構築を目指す実証実験の開始を発表した。
葉山町立図書館裏の土砂災害警戒のレッドゾーンに区域指定されている斜面に、傾斜センサを4台設置し崖崩れの早期検知を目指す。同エリアでは、樹木が大径化・傾倒し、倒木や崩落などの危険性もあるため、倒木の兆候の検知もあわせて行う。危険木化した樹木の問題は、斜面地を抱える都市域の土砂災害において共通課題となっているという。同実証実験は、8月4日に締結した官民連携協定に基づいて行う。
両者は今回の官民連携の取り組みを通じ、これまで町内で発生した災害履歴や降雨データから斜面変動との関係を分析。住民の適切な避難行動につなげるための新しい基準や最適な周知方法の確立等を目指すとしている。
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