リバスタ(東京都江東区)と大林組(東京都港区)は11月15日、工事車両管理サービスの開発・展開に向けて基本合意書を締結したと発表した。
これにより、両社は大林組の工事車両管理システム「FUTRAL(フュートラル)」のノウハウに基づき共同開発を進め、リバスタが提供する建設現場施工管理サービス「Buildee(ビルディー)」へのラインナップ追加を目指す。新サービスを建設資材の物流マネジメント領域で展開することで、現場作業の円滑化、工事車両に起因する周辺道路の渋滞発生抑止、車両待機時間の削減を実現するとともに、CO2排出量削減などの社会課題解決を図るとしている。
多くの工事車両が出入りする建設現場では、事前の入場予定確認・調整などの車両管理が重要な業務となっているが、大規模な現場や都市部では周辺道路の混雑や路上待機などが発生する可能性がある。こうした課題に対応するため、大林組は周辺環境の保全と現場作業の円滑化に貢献する工事車両管理支援システム「FUTRAL」を開発。リバスタの「Buildee」は、建設現場施工管理に必要な各種データを一元管理するクラウドサービスで、車両入退場予約や揚重運搬予約など、建設現場のリソースを効率的に利活用できる機能を備えている。
今回の基本同意に基づき、新たにAI活用の到着・混雑予測やカメラと連動したセキュリティ管理機能など、現場のニーズに合わせたオプションの開発も検討。Buildeeの新機能として展開し、揚重運搬や作業予定などの関連データと連携させ、建設現場内外のシームレスな物流情報管理を目指すとしている。
今後、建設業界のニーズを収集しながらサービス開発を進め、大林組の現場で先行導入し効果検証する予定。
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