エヌ・シー・エヌ(NCN、東京都港区)が11月14日に発表した2023年3月期第2四半期の決算発表によると、第2四半期の売上高は前年同期比26.8%増の46億2900万円で過去最高となった。構造設計・資材調達・施工まで一気通貫で行うサプライチェーンを生かして出荷見込みに応じた木材を調達できたことに加え、原材料の値上げを価格に反映できたことなどから売り上げを伸ばした。
営業利益は大規模木造建築(非住宅)分野、BIM事業などの成長分野への投資により、販管費が前年同期と比べて12.5%増加したが、2億3800万円(同65.1%増)と予想を上回る業績となった。最終利益は同47.1%増の1億6100万円。営業利益以下のすべてで過去最高益を記録した。
住宅事業は同四半期のSE構法出荷数が630棟と前年同期より12.0%減少したが、1棟あたりの平均額を1.5倍程度値上げしたことにより39億300万円(同29.5%増)の売上を確保した。非住宅事業は、SE構法出荷数が同40.0%増の42棟となったほか、グループ会社でSE構法以外の大規模木造建築が順調に推移し、売上高は同26.7%増の5億6800万円となった。
環境設計分野では2021年4月に義務化された「省エネ計算」サービスを提供し、木造住宅向けの一次エネルギー計算書の出荷数が同21.0%増の1315件となったことにより、売上高は同15.8%増の1億円に達した。
通期予想は、売上高は97億3400万円(同13.6%増)、営業利益は4億2900万円(同8.4%増)、経常利益は4億6100万円(同10.0%増)、最終利益は3億2600万円(同7.0%増)を見込む。
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