NTT都市開発(東京都千代田区)はこのほど、原宿・表参道エリアを牽引する商業施設「原宿クエスト」の建替え計画について、新築工事に着手した。施工は熊谷組。2025年春に竣工予定。
新しい「原宿クエスト」は、表参道から奥原宿(表参道・竹下通りから内側に入ったエリア)をつなぐことで、都市の奥行きをつくりだし、原宿の新たな魅力を掘り起こす、地上6階・地下1階の7フロアで構成される複合商業施設。低層棟と高層棟で構成され、その間には、表参道から奥原宿をつなぐパサージュ(敷地内通路)を計画。高層棟の上層には、表参道いっぱいに開放されるテラスや、ルーフトップから明治神宮や代々木公園、表参道のケヤキ並木を望むことができる唯一無二の空間を計画している。
建築デザインは、建築設計事務所OMAの重松象平氏が担当。デュアリティ(二面性)をコンセプトに、フラッグシップ店舗が並ぶ表参道と、個性豊かな路面店が点在する奥原宿の境界に位置する同計画地の特性を活かした建築形態となっており、表参道側は垂直性と透明性を意識したアイコニックな外観とし、パサージュを抜けた先には、奥原宿のスケール感に合わせた小さな店舗や広場、アートスケープを配置するなどしている。
ランドスケープデザインは、ランドスケープ・プラスの平賀達也氏が担当。表参道と奥原宿をつなぐエントランスからパサージュにかけては、明治神宮から連続した地層を彷彿させる壁面を設えている。さらに、施設の随所に緑豊かな植栽を計画し、明治神宮の植生を反映することで原宿の地に馴染み親しまれる、サステナブルな施設を目指す。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。