JBN・全国工務店協会の大工育成委員会が主催する視察研修会が、10月21~22日に開かれた。自社で新卒の大工志望者を採用し、育成を続けている会津建設(福島県福島市)を訪問し、大工の育成現場を見学後、同社の担当者らから説明を受けた。参加者は当初の想定を大きく超える約90人に達し、大工育成への関心の高さが伺えた。
会津建設は、社員74人のうち大工が26人を占める。大工の平均年齢は34歳。7年前から、県立工業高校などの新卒者を採用し、大工として育成している。2022年も3人を採用し、23年も3人の採用が決まっているという。
入社1年目は訓練の期間で、社内で研修を受けた後、自ら墨付けをし、手刻みで加工した木材で建て方の実習を行う。今年は10月20日から実習がスタートし、参加者は1~2年目の大工が、指導を受けながら実習に取り組む様子を見学した。
実習は雪が降り始めるまで続け、本格的に現場に出るのは2年目から。同社常務の佐藤将康さんは、建て方実習によって「自社の家づくりが、(2年目以降)現場に出たときに理解できるようになってもらう」のが目的だと話す。
同世代の姿こそ高校生に響く要素
実習の見学後は、経営・人事担当者、指導者、大工に分かれて説明を受けた。経営者向けの説明会では・・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号 4面(2022年11月10日発行)に掲載しています。
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