アールシーコア(東京都渋谷区、二木浩三社長)が11月10日発表した2023年3月期第2四半期(4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比9.0%減の74億8100万円。ウッドショックへの対応として4月に行った価格改定により、契約棟数が累計で139棟(同69.2%減)、契約高が44億700万円(同47.8%減)と大幅に減少した。利益面は営業損失4億2000万円(同6400万円の損失)、四半期純損失4億1500万円(同2100万円の損失)。販管費削減などにより第2四半期以降は持ち直したものの赤字を継続した。
二木社長は受注不振の要因となった価格改正について「市場価格に先んじて価格を開示する、という当社の強みである戦略がマイナスに働いた」と説明する。同社売上の37.5%を占める連結子会社のBESSパートナーズの業績は、売上高が29億5300万円(同8.2%減)、セグメント利益は3200万円(同73.4%減)、セグメント契約(受注)高は15億5900万円(同60.5%減)だった。
受注回復への取り組みとして価格を抑えた新商品モデルを導入。平屋商品「栖(すみか)ログ」(7月発売)、自由度の高い「ワンダーデバイスキャンペーンモデル」(10月発売)、「GLOGキャンペーンモデル」(11月発売)を市場投入する。併せてSNSコンテンツを活用することで口コミにより集客を促す。経営基盤強化策では▽希望退職の募集▽本社・オフィスの移転・縮小▽不採算拠点の閉鎖▽保有不動産売却―などにより固定費削減(7億円)を実施する。
2023年の通期業績予想は当期業績を踏まえ、期初計画を下方修正。売上高は同10%減の147億円、営業損失7億6000万円、経常損失8億2000万円、純損失12億4000万円を見込む。
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