アイカ工業(愛知県名古屋市)が10月28日発表した2023年3月期の第2四半期決算は増収増益で、売り上げは過去最高を更新。売上高計画を上方修正した。建装建材セグメントでは、不燃建材の多機能建材「モイス」が低調だったものの、その他の建材は、ホテルや工場など非住宅向けを含め好調で売り上げを伸ばした。ウイルスや衛生に対する意識の高まりを背景に、抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPlus」や高意匠メラミン不燃化粧板「セラールセレント」の採用が拡大、住宅向け洗面化粧台「スマートサニタリー」や非住宅向けのトイレブースも好調だった。
化成品セグメントでは、取り組みを強化した非建設分野向け事業も売上増に寄与。海外事業も順調に推移した。
連結業績(2022年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比19.3%増の1177億円、営業利益は同0.1%増の94億円、経常利益は同1.4%増の102億円、純利益は同2.7%増の64億円となった。
通期の業績予想については、売上高を50億円上方修正し、2370億円とした。一方、営業利益、経常利益、純利益については、ウクライナ情勢の長期化、新型コロナウイルスの感染再拡大、高騰を続ける原材料・エネルギーコストなど、先行き不透明な状況を鑑みて据え置いた。営業利益215億円、経常利益220億円、純利益133億円を見通す。
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