コロナ禍で、緑が身近にある暮らしや自宅の庭での遊びを楽しむライフスタイルのニーズが高まる中で、波多野工務店(愛知県江南市)は住宅と庭の一体的な提案に力を注いでいる。今年6月には本社の敷地内に、グリーンショップや DIYスペース、モデルルームなどを併設する拠点を開設。コロナ禍におけるニーズや消費行動の変化も追い風に地域の多くの人が訪れ、自社の住宅事業の集客・営業を後押ししている。
さらに、グリーンを身近に置こうと考える人や親子で DIYを楽しもうとする世帯は、自社の家づくりの考え方との親和性も高く、暮らしに対する価値観を共有できる顧客層に訴求する効果も発揮しているという。
波多野工務店は、本社敷地内に開設した「GRADENING STUDIO(グラデニング・スタジオ)」を、住宅と庭を総合的にプロデュースする情報発信拠点に位置付ける。同スタジオは、モデルルームやグリーンショップ、造園・ガーデニング、DIYスペースの4つの機能を備える。
それまで資材の保管などに利用していた倉庫をリノベーションし、自社の注文住宅ブランド「咲くらす」のモデルルームや、観葉植物などを販売するグリーンショップを設けた。
同社社長の波多野智章さんは、コロナ禍で庭の重要性が見つめ直される中で、新築を検討する人やOB顧客から・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号 1-2面(2022年11月10日発行)に掲載しています。
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