不動産専門データサービスの東京カンテイ(東京都品川区)は10月31日、全国のマンション建替え事例282件の検証結果を公表した。東京都に63.1%が集中し、東京都のみで建替えが加速する傾向が強いと分析。その中でも港区と渋谷区に3割以上が集中しているとした。
前回 2014 年 6 月時点の調査では、建替え全202 事例のうち東京都は 57.8%(117 件)だったが、今回は63.1%(178件)に拡大。増加件数の次点は埼玉県の8→13 件だったことからも、「建替えマンション事例の東京一極集中が見られる」。
東京都の建替え件数 178 件の行政区別分布の内訳は、港区と渋谷区がそれぞれ29 件でトップ。前回の調査では渋谷区 18 件、港区 16件で、港区の増加ペースが上がっている。港区は約8年で13件の建替えが行われ、全国的にも増加件数は最多。以下、新宿区13件、世田谷区11件、文京区、大田区、杉並区が各 9 件。市部では八王子市、武蔵野市、小金井市が1 件ずつ加わっている。北区、足立区、江戸川区では建替えが確認できなかった。「立地に恵まれなければ建替えは難しくなっている」としている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。