壁を目地のないマットな仕上げとしたい。もちろん耐久性も必要だ。その要求に応える塗料が「ガイナ」(日進産業)。15年超の耐候性を誇る同材の活用方法について、塗装と防水工事を一手に手掛けるゆうき総業代表の結城伸太郎氏に聞いた。
ポイント① マットな表情で15年超の耐候性
◉外壁をマットに仕上げたいという需要は多いが、一般的に言ってつや消し塗料は耐候性にやや劣る。高耐候のつや消し塗料として定評があるのが、アクリルシリコン樹脂系の遮熱塗料のガイナ
◉ガイナは体積の約6割に上る大量の中空セラミックビーズを混入している。同材は乾燥すると、塗膜の表面はセラミックビーズで覆われた状態となり、遮熱効果を発揮する
◉結城氏は15年前より同塗料を使用。通常のアクリルシリコン樹脂塗料より耐久性が高いと評価。塗装から12年経った事例でチョーキングが起きておらず、割れや剥離も見られない
◉この塗料は艶消しで表面にざらつきがあるため、条件によっては雨垂れや土ぼこりなどが付着する。ほかの地域の塗装店からは汚れが顕著な事例の報告があるそうだ
➡なお外壁と異なり、屋根にガイナを塗った事例に関しては、地域などを問わず塗装から10年以上経過すると汚れが目立ってくる
ポイント② 下地は通気モルタルかデラクリート
◉新築にガイナを用いる場合、下地には「W-ラス」(ニッケンビルド)や「リブラス」(富士川建材工業)などの通気ラスを用いたモルタル塗りを結城氏は勧める
➡通気ラスを通気胴縁に対して通気ラスの力骨をエアータッカーで固定後、モルタルを塗ってガイナで仕上げる
◉もう1つの推奨がデラクリートセメントボード。同材は・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2022年9月30日発行)/エコ建材超コスパ仕上げ術』(P.108~)でご覧ください。
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