三重県はこのほど、県産材を活用した魅力的な建築物を表彰する「第1回みえの木建築コンクール」の入賞作品を発表した。(1)住宅新築部門(2)住宅リフォーム部門(3)非住宅部門からが13作品が選ばれた。三重県では「緑の循環」を推進し、森林を守り、育てるため、県産材の利用拡大に取り組んでいる。同コンクールはその一環として開催。優秀事例を広くPRすることで、木づかいの気運の醸成と、県産材の需要拡大を推進するとしている。
住宅新築部門の最優秀賞は、m⁵_architecte 一級建築士事務所(北名古屋市)の「志摩の小庭 いかだ丸太の家」が受賞。志摩市の国立公園内において既存樹木を残し、建築物が周囲と調和している点や、小径の丸太を構造材に使用し現し仕上げとしたことで木の良さが感じられる点が評価された。
住宅リフォーム部門の最優秀賞は、山路工務店(三重県多気郡)の「住み継ぐ家」が受賞。多気町の呉服屋だった物件をリフォームしたもので、鎧張りの外壁を復元したほか、廃材はカウンターや腰板に再利用した。既存の材料を生かしながら、新しい木造部分と調和している点が評価された。
非住宅部門の最優秀賞は、アスカ総合設計(三重県松阪市)の「松阪市立春日保育園」が受賞。市有林の木材を利用し、木の良さが感じられるデザインを実現。建築主の松阪市など、地域とともに設計に取り組み、地域性を創出している点が評価された。
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