日本デザイン振興会(東京都港区)はこのほど、2022年度「グッドデザイン大賞」の受賞結果を発表した。
今年度グッドデザイン賞を受賞した1560件から選出されたファイナリスト5件を対象に、審査委員とデザイン賞受賞者、一般からの投票を実施した結果、アトリエe.f.t.(奈良県生駒市)、オフィスキャンプ(奈良県吉野郡)、無限(奈良県生駒市)の「地域で子ども達の成長を支える活動「まほうのだがしやチロル堂」がグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)に選ばれた。
チロル堂は、駄菓子屋という地域に根差した場をプラットフォームとし、大人が寄付つきの買い物・飲食をすることで、子どもが店内で使える「チロル札」で金額以上の買い物ができるしくみ。貧困・孤独な環境にある子どもたちにアプローチする機会と、大人が日常の延長で寄付する機会を提供する。支援対象を限定しないことでサポートを必要とする子どもたちが気軽に集まれるほか、しくみを支える大人にとって「学びの場、議論の場」となっている点が支持された。支援する側もされる側も気兼ねなく楽しめる「まほう」のしくみが、全国へ広がっていくことへの期待を反映しての大賞受賞となった。
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