日本政策金融公庫総合研究所は10月31日、中小企業景況調査(2022年10月)を公表した。中小企業の売上げDIは▲3.7で、9月からマイナス幅が0.4ポイント拡大。今後3カ月(10~12月)の売上げ見通しDIは▲0.0で9月から1.9ポイントマイナス幅が縮小した。建設関連は売上げDI、売上げ見通しDIともマイナス幅は縮小している。
調査は10月中旬に、三大都市圏の同公庫取引先900社(首都圏451社、中京圏143社、近畿圏306社)を対象に実施(このうち建設業は79社)。622社(69.1%)から回答を得た。
資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」)は、9月の3.6から4.7に上昇。金融機関貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」)は9月の34.2から30.9に低下した。
売り上げの動向について、最終需要分野別での建設関連の売上げDI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、9月から0.1ポイント上昇し▲6.6。3カ月連続でマイナス幅が縮小している。今後3カ月の売り上げ見通しも3.4ポイントマイナス幅が縮小し▲7.5となった。
利益額DI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、9月から5.0ポイント低下し、▲7.6となった。最終需要分野別の建設関連の利益額DIは、12.7ポイントマイナス幅が拡大し▲14.9となった。
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