阪急阪神不動産(大阪市)はこのほど、2024年度以降に販売する新築分譲マンション「ジオ」と、賃貸の募集を開始するマンション「ジオエント」の全てをZEH-M Oriented以上にすると発表した。同社は昨年度、「2030年度までに開発する全ての分譲マンションにおいてZEH-M Orientedを実現する」ことを目標に掲げたが、脱炭素化をさらに進めていくため、目標を大幅に前倒しした。
分譲マンション「ジオ」では、2012年より、LOW-E複層ガラスやLED照明、電気自動車の充電設備を標準的な仕様とし、また家庭内で出る天ぷら油を回収して再利用するなど、環境に配慮した取り組みを行ってきたが、さらに脱炭素化を進めていくにはZEH対応が不可欠と考え、「ジオ」初となるZEHマンション(ZEH-M Oriented)「ジオ彩都いろどりの丘(1工区)」の販売を、今年3月より開始。同物件では、建物外皮の断熱性能を向上させ室内温度の変化を抑制することにより、ヒートショック発生リスクの低減や結露防止といった室内環境の改善を実現。また、高効率な設備・システムを積極的に導入することで、エネルギー消費量を削減するなど、人にも環境にも配慮した住まいづくりを推進している。同社ではこのほかに4物件が、ZEH-M ReadyまたはZEH-M Orientedとして環境省の中高層ZEH-M支援事業または経済産業省の超高層ZEH-M支援事業に採択されている。
賃貸マンション「ジオエント」においては、「(仮称)横浜市西区岡野1丁目計画」を「ジオエント」初のZEHマンションとして計画している。
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