相羽建設は、6月に社内にグリーン事業部を立ち上げ、観葉植物を用いたコーディネートや商品開発をスタートさせた。同社によると、コロナ禍3年目となり暮らし方が見直される中で、住まい手や新規顧客から、植栽・ウッドデッキ・外構など、「庭」に関連する依頼や相談が増加。暮らしに合わせた植物の提案に対する需要の高まりを実感したという。こうした生活者ニーズを踏まえ、今後は庭づくりだけでなく、「インドアグリーン」から住宅の集客・営業の間口を広げ、受注を後押しするような役割を担うことも期待する。
同社広報担当の猪股恵利子さんは「新築市場全体が縮小していく中で、工務店だからこそ実現できる家づくりや暮らし方の提案が重要になってくると思います」と話す。同社はこれまで、新築を検討する顧客を中心に、自社が強みの1つとしている「暮らしを豊かにする庭」を含めた一体的な家づくりを提唱してきた。
近年では、住まい手や他社で家づくりを行った生活者から「庭やウッドデッキを使っておうち時間を充実させたい」、「子どもが成長したので扱いやすい庭につくり替えたい」といった具体的な相談がコンスタントに舞い込むようになっている。しかし、そうした相談がある一方で、主担当が不在のため、社内連携に手間取ったり、広報活動に課題があったという。
そこで課題の解消を図りながら、新築以外のユーザーに対しても庭の設計・施工・・・
この記事は新建ハウジング10月20日号 7面(2022年10月20日発行)に掲載しています。
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