国土交通省は10月24日、2021年の「全国屋上・壁面緑化施工実績調査」の結果を公表した。2021年中に新たに施工された屋上緑化は約14.4ha、壁面緑化は約2.8haで、調査を開始した2000年から22年間の合計で、屋上緑化は約578ha、壁面緑化は約114haが創出されたことになる。
同調査は最大3年間遡った回答を求めているため、2020年、2021年データは暫定値となっており、今後増える可能性がある。例えば、2019年の屋上緑化は暫定値1年目が19万7238㎡だったが、3年目は23万3386㎡と約18%増加している。
近年の傾向としては、商業施設や工場・倉庫・車庫等の屋上緑化・壁面緑化の取り組みが多くみられる。2021年の屋上緑化では、「工場・倉庫・車庫」の割合が32.0%と最も多くを占めた。また、「住宅/共同住宅」は16.8%で、前年より1.7%増加。22年間の合計では「住宅/共同住宅」19.3%と最も多くを占めている。
一方、壁面緑化は、2021年は「商業施設」の占める割合がもっとも高く36.5%。次いで「工場・倉庫・車庫」11.9%、「事務所」11.3%、「住宅/共同住宅」8.9%の順に多かった。
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