中小工務店が地域で勝ち残っていくために「ローカル・ニッチ・トップ」を目指しましょう!という流れでお話を続けます。前回ご説明した方法で自社の商圏を改めて把握するところまではできたとして、話を次に進めます。
[1]本質から考える工務店経営1 コストダウンの本質
[2]本質から考える工務店経営2 素ラーメンをつくる
[3]本質から考える工務店経営3 売れる素ラーメンの作り方
[4]本質から考える工務店経営4 とにかく一番を目指そう
[5]本質から考える工務店経営5 商圏を本気で考える
次は何をしたら良いのでしょうか。あなたの商圏において自社が何かの「いちばん」になるには、何をしたら良いのでしょう。
自社の商圏のなかで、なにか一つで良いから「うちがいちばんです!」と社員が自信を持っていえる分野を作ること。すなわち、「ローカル・ニッチ・トップ」になるには、どうすれば良いのか。
結論から申し上げておくと、商圏の確定の次は、「自社のリソース」を明確にすることが必要になります。
リソースを明確化する
何の「いちばん」になるのかを、どうやって決めますか。
堅い言葉を使うと経営方針を決めるわけですから、鉛筆転がして決めるわけにはいきません。鉛筆転がすにも候補を挙げないといけません。どうやって「いちばん」の候補をあぶり出すのか。そこで自社のリソースを明確化が必要になってきます。
ネタがなければ、検討もできません。自分の立ち位置・状況を曖昧な「感じ」ではなくて数字で表すことです。決算書を作成しているならば、正確には検証と言うか、読み取ると言うほうが正確かもしれませんね。
「何かのいちばんになろう!」と意欲を燃やそうとしているときに、まずは自社のリソースの確認からしなければならない理由は何かというと、人間、「できることしか、できない」からです。どうにも身もフタもない言い方になってしまいますが、私自身も含めてそう思っています。
自分自身、自社にとって何が「できること」なのか。自分の持てる時間の範囲で「できること」は何か。
家族以外の社員がいるならば、社員ができることは何なのか。社員がいなければ自分ができることは何なのか。
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