アイディールブレーン(東京都千代田区)は、高層ビルの制震装置に用いられる粘弾性体を木造住宅用に両面テープ状に加工した「制震テープ」で住宅をまるごとダンパーにする「超制震住宅」を提案する。
大地震時に柱と梁が平行四辺形に変形するのに対し、面材は長方形のまま抵抗するため相互間にズレが生じ、釘が曲がったり折れたりする。そのため住宅全体が緩み、地震の度に変位が増大していく。このズレの部分に厚さ1mmの「制震テープ」を挟むことによって、振動エネルギーを熱エネルギーに変換し揺れを軽減するのが「超制震住宅」だ。
「制震テープ」を全体にバランス良く配置し、住宅をまるごとダンパーにすることで繰り返しの大地震を受けても住宅の揺れはほぼ同じ変位を保つことができる。実物大振動実験では、住宅の揺れ(層間変位)を最大80%低減できることを確認している。
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