LIXIL(東京都江東区)は、ユニセフと連携して、同社の一体型シャワートイレやタッチレス水栓など、日本国内の対象商品1台の購入につき1ドルの寄付を実施する、世界の衛生環境の改善に取り組むプロジェクト「みんなにキレイをプロジェクト~世界中にトイレと手洗いを~」を10月から開始した。期間は12月まで。世界の衛生問題解決のために2018年にユニセフと締結したパートナーシップ「MAKE A SPLASH!」を通じて行うもので、集まった寄付金は、ケニアの学校のトイレや手洗いなどの衛生設備、トイレ設置に必要な職業訓練、衛生教育などに使われる。
同社は、「グローバルな衛生課題の解決」をコーポレート・レスポンシビリティ(CR)戦略の取り組み分野の一つとして位置づけ、2025年までに1億人の衛生環境を改善させる目標を掲げている。これまで、上下水道が整備されていない発展途上国に、現地で生産・販売・設置を行う簡易式トイレ「SATO」やペットボトルを使って手洗いができる「SATO Tap」などを提供してきた。この活動はSDGsの目標6である「安全な水とトイレを世界中に」にも深くかかわっているが、進捗が遅れており、目標達成のためには今の4倍の速さで取り組む必要があるという。同社は、今回のプロジェクトを通し、日本人の世界の衛生課題への認知や理解を深め、SDGsの達成を後押ししたい考え。
同社執行役専務でLWT(LIXIL Water Technology)Japan担当の大西博之さんは、「日本人の衛生意識は向上しているが外国の個別の事象までは理解が進んでいないのが現状。グローバルな衛生課題への認知をもっと広めて、課題解決やSDGs達成に向けスピードを上げて取り組んでいく必要がある。LIXILがこれをリードしていきたい」とプロジェクトに込める思いを語った。寄付金の目標額は非公表。寄付金総額は、本プロジェクト終了後に発表する。
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