己と徹底的に向き合っているからこそ「プレッシャー」と対峙する場面が多く訪れる。それは“真剣勝負”をしている証でもある。若手、中堅、リーダー、幹部層など、自身の立場と役割のフェーズが変化していくたびに、その適切な付き合い方は変わる。結果を求められる彼らは、直面するプレッシャーにどう向き合っていけばいいのか。工務店の未来を担う若きリーダーに私が経験してきたことを伝えたい。
「プレッシャーを楽しめ」。スポーツやビジネスの現場で、そんな言葉をよく耳にする。当事者にとっては、荷の重い言葉ではあるが、あながち間違ってはいないと思う。どう受け止めて解釈し、楽しむかが重要な視点になってくる。
前提として、プレッシャーはどこから来るのか考えたい。「絶対に失敗してはいけない」「先が見えない不安」「自分には荷が重い」「自分にやり切る自信がない」―。多かれ少なかれ、こうしたことを考えたことがある人は多いのではないか。私自身もそうだった。
他者ではなく、自分がどうありたいか
とくに多いのが「失敗を恐れている」ケースだ。根底には、失敗はみじめ、格好悪い―というように、自分ではない、他者の目線や評価が軸になっている場合が多い。失敗は・・・
この記事は新建ハウジング2022年10月10日号8面に掲載しています。
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