施工管理アプリ「ANDPAD」を展開するアンドパッド(東京都千代田区)は10月18、20~21日、11月17~18日に、ユーザーを対象とした『ANDPAD ONE CONFERENCE 2022』をオンライン開催する。3回目となった今回のテーマは「多彩な進化を遂げる建設DX」。工務店や大手ビルダー、リフォーム会社など、あらゆる業界で進化を続けるリーディングプレイヤーや有識者が登壇し、最先端のDXを5日間にわたって届ける。
同カンファレンスは、工務店や住宅会社、リフォーム会社向けのFor HOUSING(10月18、20~21日)、建設会社や専門工事会社向けのFor BUILDING(11月17~18日)に分け、オンラインでセッションや講演が繰り広げられる。同社経営戦略本部・社長室コミュニティマネージャーの平賀豊麻さんは「工務店が地力をつけるために本質的に必要なDXの成功事例を深掘していく」と説明する。
現場と経営のDXで急成長
地域工務店向けのセッションでは「工務店DXの最前線」と題し、現場デジタライゼーションの先にある競争優位性の獲得に関する事例を紹介。ANDPAD利用者によるユーザーセッション枠では、岐阜県土岐市の大工工務店・家ZOUが登壇する。
夫婦二人三脚の経営から脱却し、現場と経営のDXによって成長を遂げた事例を発表する。組織拡大を支えたANDPADの活用方法と仕組みなどのノウハウを語るという。アイジーコンサルティング(静岡県浜松市)からは、施主とのコミュニケーションを科学する「エモレポ」の取り組みを共有。家づくりの感動体験を紡ぐ現場監督の仕事術やシステムの活用事例などが聞ける。
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の前真之・准教授の講演も注目だ。前さんは「“断熱リフォーム促進”への新たな取り組み」として、カーボンニュートラルの実現に向けた最新の業界動向や、アンドパッドと進める産学連携の取り組みに関して発表する。
一方、リフォーム会社向けのセッションでは、人づりや仕組みづくりなどによる「経営DX」の最新事例が共有される。現場の生産性向上や受注率のアップ、クロージングの事例などが紹介される。地域で選ばれ続けるプレイヤーがどういった戦略で「変化」を遂げたのか、また未来に向けて準備すべき具体的な戦略を紐解く。リフォーム業界における「経営管理の最前線」や「これからの経営管理」を学べるセッションだ。
各種法令の対応事例も共有
大手ビルダー向けのセッションでは、攻めと守りの組織DXにフォーカス。今後、住宅業界では、超高齢化社会を迎える「2025年問題」を起点に、2024年4月の時間外労働の上限規制適用や、2023年10月に開始する「インボイス制度」など各種法令への対応が山積している。こうしたコンプライアンス対応と生産性の両立に向けた戦略的な仕組み化を進めるユーザー事例が紹介されるという。
同社第一事業本部・副本部長の渡邊泰右さんは「ITによって生産性を高めるというフェーズから、競争優位性を向上させる段階に進化してきている。工務店経営を行っていく上で、DXを戦略的に策定することが大切。今後もあらゆるステージの工務店を支援していきたい」と述べる。
「ANDPAD ONE CONFERENCE 2022」の詳細はこちらから確認できる。
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