三協立山(富山県高岡市)が10月6日発表した2023年5月期第1四半期決算は増収減益だった。売上高は主力の建材事業における価格改定やマテリアル事業と国際事業におけるアルミ地金市況による売上増加で前年同期比約93億円の増収となったが、営業利益は国内事業、海外事業とも資材価格上昇の影響で約24億円の減益となった。
建材事業においては、新設住宅着工戸数が前年同期比で減少している中で、エクステリア・住宅建材は前年並みで推移し、また、ビル建材でも改装分野が堅調に推移。売上高は前年同期比3.8%増の437億82百万円となったが、利益は損失7億6800万円(前年同期は利益4億9500万円)となった。前期に発表した価格改定を進めたが、資材価格の上昇を吸収できなかった。
第1四半期連結累計期間(2022年6月1日~8月31日)における連結業績は、売上高875億59百万円(前年同期比11.9%増)、営業損失9億5000万円(前年同期は営業利益15億300万円)、経常損失7億9000万円(前年同期は経常利益13億3900万円)、純損失10億3000万円(前年同期は純利益6億1500百万円)。今後予定する再度の価格改定効果などにより、2Q以降での回復を見込むとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。