太陽光発電専門メーカーのQセルズグループ(ドイツ サクソニーアンハルト州)は、8月29日に開催されたQセルズの債権者集会において、韓国・ハンファグループへの事業売却が参加者の過半数によって承認されたと発表した。
従業員約1550人のうち1250人、および事業の大部分がハンファグループに移管される。ドイツ国内事業としてはビッターフェルドヴォルフェンのセル・モジュール研究開発・製造拠点とベルリンの管理部門が対象となり、海外事業としてはマレーシアにある製造拠点の従業員500人、日本を含む複数の営業拠点が移管の対象となる。
買収価格は営業債務の引き受け1~5億ユーロ相当+キャッシュによって支払われる数千万ユーロになる模様で、今後ハンファグループが引き受ける追加債務の金額によって変動するという。
ハンファの売上高は316億米ドル(2011年)と韓国最大手企業のひとつ。手がける事業は化学、銀行・保険、エンジニアリング、製薬、建設と多岐に渡り、中国の子会社であるハンファ・ソーラーワンを通じてすでに太陽光発電事業にも参入済み。
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