最新9月30日号の「新建ハウジング」トップ記事は、山長グループのモック(埼玉県八千代市)が、今夏に千葉市内に開設した大型パネル工場について取り上げます。9月8日に開いたお披露で、同社社長の榎本哲也さんは挨拶し、「(生産)数よりもここから派生するもの・価値を大事にしたい」とコメント。単なるパネル生産施設を超えて、工務店を含むサプライチェーン全体への波及効果を期待します。
同パネル工場は、グループ会社所有の土地に、事業再構築補助金(21年10月採択)を活用して建屋を建設しました。8月中旬から稼働を開始しており、今後は国産材(紀州材)を使った大型パネルを、月産5~6棟分のペースで生産する計画です。
地元産材使用した高性能住宅を糸魚川のスタンダードに―。公民連携で地元企業共通の課題解決を図る団体「糸魚川産業創造プラットフォーム」内の研究部会として発足した「緑でつなぐ未来創造会議(Midori Mirai Meeting Itoigawa」が、糸魚川産材を用いた高性能住宅を同市内の“当たり前”にしようと、糸魚川住宅基準「ISSH(Itoigawa Sustainable Standard House」の認定制度化に向けての動きを加速。まずは同基準を3M内で民間認証するための環境を整備しながら、来春ごろの認定制度化をめざして公民連携を強化する方針です。
池田憲昭さんによる連載「サスティナブル建築Fromドイツ」では、中世から続く伝統的な職人教育の仕組みを解説します。現場の工務店で働きながら学び、並行して職業学校に通う「デュアル養成システム」。企業と学校でデュアル(二元的)に手工業職の職人を養成する仕組みで、欧州ではドイツおよびスイス、オーストリアで実施されています。この中欧3国の高い技術力や質の高い製品、地域の経済力を根底で支えている職人要請制度を深堀りします。
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