国産ヒノキでつくる高断熱木製玄関ドアを製造・販売するユダ木工(広島県廿日市市)は、SDGsへの取り組みを加速させている。自社製品を通じて、性能・デザインや国産材・自然素材の活用にこだわる工務店の家づくりを後押ししたい考えだ。今年から原材料の産地の1つである島根県で、里づくりを掲げる「たなべたたらの里」プロジェクトのカーボン・オフセット事業に参加している。
同社では、原材料の産地である中国地方の「森林育林の後押しができるように」との考えのもと、カーボン・オフセットの取り組みをスタート。「2030年CO2排出量ゼロ」を目指す。排出するCO2の一部を購入し、「たなべたたらの里」の管理する山へ還元。還元されたクレジットは、林道の整備や植林などの山を育てる活動に使われる。同社社長の湯田卓さんは「木を使い、木を育てることに関わり、山の循環に貢献する。2030年CO2排出ゼロに向け、カーボン・オフセットを含めた(CO2排出削減への)取り組みをさらに強化していきたい」と意気込む。
以前から木を扱う会社として「ちょこっとエコ」と称し・・・
この記事は新建ハウジング9月30日号 16面(2022年9月30日発行)に掲載しています。
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