タカラスタンダード(大阪市)は9月30日、ショールームアドバイザーの制服を10年振りに一新し、10月1日から全国約800名のアドバイザーが着用を開始すると発表した。
同社の創業110周年を記念して行うもので、デザインをデザイナー・アーティストの篠原ともえさんに依頼。水まわり専業メーカーである同社に欠かせない「水」をデザインコンセプトに、ディテールやシルエットには「水の流れ」を感じさせる曲線と美しさを表現した。着心地の良さ、動きやすさに考慮しながらカジュアルになりすぎず、クラシカルで上品な印象に仕上がっているという。
アドバイザーの要望や働き方に対応し、今回新たにパンツスタイルやマタニティラインを追加。アイテムとして、カットソー・シャツ・スカート・パンツ・ジャケット・マタニティワンピースをラインアップした。自由に組み合わせることでコーディネートの幅を広げ、多様化する働き方を尊重。男性アドバイザーへの展開も見据えた制服となっている。生地の織り方や質感には、同社独自素材の「高品位ホーロー」の光沢感も込められているという。
ジャケット、パンツ、スカート、カットソーの裏地に植物由来のポリエステル、ブラウス生地の緯糸には再生ポリエステルを使用することで、環境負荷の低減にも配慮している。また、回収した制服を加工し、二次製品として再利用するマテリアルリサイクルを実現。社会貢献する企業として、SDGsへの取り組みも積極的に行うとしている。
同社は創業110周年を“変革”と位置付け、ショールームアドバイザーの制服リニューアルプロジェクトを開始。キャリアチェンジしてデザインの道を進む篠原さんとともに協議を重ね、“水まわりの会社”だと一目でわかる、流れる水のようにしなやかでフレキシブルな制服が完成したという。
新制服のデザインや篠原さんのインタビュー、新制服の制作過程はこちらで公開中。
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