公民連携で地元企業共通の課題解決を図る団体「糸魚川産業創造プラットフォーム」内の研究部会として発足した「緑でつなぐ未来創造会議(Midori Mirai MeetingItoigawa、通称:3M、さんえむ)」が、糸魚川産材を用いた高性能住宅を同市内の“当たり前”にしようと、糸魚川住宅基準「ISSH(Itoigawa Sustainable Standard House、通称:イッシュ)」の認定制度化に向けての動きを加速させている。まずは同基準を3M内で民間認証するための環境を整備しながら、来春ごろの認定制度化をめざして公民連携を強化していく。
イッシュの認定条件は、①糸魚川産材を1㎡あたり0.06㎥以上使用、②HEAT20のG1以上達成、③全棟許容応力度計算実施の3つ。②については、G3達成(0.23W/㎡K以下)の場合は「先導基準(★★★)」、G2達成(0.34W/㎡K以下)は「推奨基準(★★)」、G1達成(0. 48W/㎡K以下)は「標準基準(★)」と3段階に分けて評価する。
設定した条件の理由について、糸魚川産業創造プラットフォームの創設期から参加し、現在は3Mの座長としてイッシュの認定制度化を推進するカネタ建設(糸魚川市)社長の猪又直登さんは、①の木材使用量については「工務店からすると多すぎず少なすぎない程度の、多くの工務店が地材地建に取り組めるような量を検討した」と説明。②と③については「地元の工務店からすると・・・
この記事は新建ハウジング9月30日号 3面(2022年9月30日発行)に掲載しています。
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