大東建託(東京都港区)は、災害時の「在宅避難」に着目した災害配慮型賃貸住宅「ぼ・く・ラボ賃貸yell(エール)」を、10月1日から販売開始する。
同社は、防災プロジェクト“防災と暮らし研究室「ぼ・く・ラボ」”の取り組みの一環として、日常時と非常時に対応した「フェーズフリー」な賃貸住宅を開発しており、同商品は「ぼ・く・ラボ賃貸niimo(ニーモ)」に続く第2弾。
災害時には、ライフラインの停止期間が長期に及ぶことや、避難所不足により自宅で避難生活を送る「在宅避難」を選ぶケースがあることから、同社は日々の暮らしが非常時の備えにもなる同商品を開発。ライフライン停止を想定した「備蓄」と、非常時の「共助」につながる住民同士の「コミュニティ形成」をコンセプトにした、カップル・ファミリー向けの「フェーズフリー」な賃貸住宅として提供する。
従来商品の2倍の収納量を確保し、かさばる備蓄品も用途に合わせた場所に収納可能。普段使いも快適な防災を実現する。また、各住戸のサンルームやバルコニーを、広くくつろぎやすい空間とすることで住民同士のコミュニケーションを促し、「もしも」の時の「共助」の力を創出する。
自主防災力の強化に向け、太陽光発電設備・蓄電池や防災備品ボックスといった、災害時に地域住民の共助に役立つ防災オプションを用意。地域に寄り添う住まいを通して、「自助・共助」の力を育み、地域を支える防災・暮らし方を提案する。
木造2×4工法。専有面積は1階51.7㎡、2階59.1㎡。販売目標は150棟。
同社は、賃貸住宅の供給を通じた環境・社会課題の解決を重要な経営課題の1つとして位置づけ、サステナビリティ経営の実現に向け推進している。「ぼ・く・ラボ」では、地域住民が非常時に集まれる防災拠点「ぼ・く・ラボステーション」の同社事業所への設置や、防災イベントの開催により、人や地域をつなぐネットワークの構築および地域コミュニケーションを活性化し、賃貸住宅における防災意識向上に取り組んでいる。
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