大和ハウス工業(大阪市)は、国の支援を受けてマイホーム借り上げ事業を行う移住・住みかえ支援機構(JTI、東京都千代田区)とモーゲージバンク大手の日本住宅ローン(東京都渋谷区)が共同開発した残価設定型住宅ローン「ローンのお守り」の紹介を、10月1日から、新築戸建て住宅を検討する顧客向けに開始する。
「ローンのお守り」は、日本住宅ローンが取り扱う住宅金融支援機構の住宅ローン(フラット35など)に、残価設定月以降いつでも住宅ローンの負債残高と同額でJTIが買い取る「残価買取オプション」と、毎月の返済額を大幅に抑えた「新型リバースモーゲージ」に借り換え変更できる「返済額軽減オプション」の2つのオプションを付帯させた住宅ローン。定年退職後の収入減少による住宅ローンの返済不安の解消や、将来の様々な転機に備えられる商品となっている。
「残価買取オプション」を設定していても、戸建て住宅が値上がりしてローン残高より高く売却できる場合はオプションを行使する必要はなく、売却を希望しない場合は、JTIのマイホーム借り上げ制度を利用して賃貸運用することで、家賃収入からローンを返済し続けることも可能。また、「返済額軽減オプション」を設定して取得価格の9割を借り入れする場合、残価設定月には返済額が当初住宅ローンの3〜4割程度に圧縮できるという。
2つのオプションが利用できる住宅は、JTIが高い耐久性・耐震性を有し、長期にわたる維持管理体制を備える住宅であることを認める「かせるストック証明書(定額型)」を発行した戸建て住宅で、かつマイホーム借り上げ制度を利用して実現可能な収益還元価値を査定した上で、残価設定月やその他の条件を記載した「かeせるオプション証明書(残価設定型)」を発行したものに限られる。
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