大和ハウス工業(大阪市)は、ZEH-Mに対応した鉄骨造2階建て・3階建て賃貸住宅商品「TORISIA(トリシア)」を、10月1日から全国(北海道、沖縄、一部エリア除く)で発売する。年間販売目標は1500棟。
同社オリジナルの「外張り断熱通気外壁」や天井・床などへの高性能断熱材の採用によって建物全体を高断熱化するとともに、高効率給湯器・エアコン、LED照明などの省エネルギー設備を導入することで一次エネルギー消費量を削減。標準でZEH-M Orientedを実現した。また、太陽光発電システムを搭載し、光熱費とCO2排出量を削減するとともに、災害による停電時にも電力を使用可能とした。これにより、3階建て以下で目指すべき水準である『ZEH-M』とNearlyZEH-Mの普及促進を目指す。
外壁には、内部にも防水層を設けた独自の「二重防水構造」を標準採用し、構造躯体・防水の初期保証を30年に設定。保証期間は30年目以降も10年間延長可能で、40年目以降はオーナーの要望により5年ごとに有料で耐久性能診断を実施する。建物の資産価値向上と入居者への快適な住まいの提供によって、賃料の下落リスク低減や長期の賃貸経営をサポートする。
同商品では、コロナ禍で増えた在宅時間をより快適なものとするため、おうち時間を豊かにする部屋「BEResi(ビレジ)」を提案。リビングと一体化した土間スペースなど開放感のある空間「マイスタイル」や、開放的なオープンキッチンなど食事時間を豊かにするキッチン空間「エンジョイキッチン」、衛生意識の高まりに対応し衛生動線・生活動線に配慮したプランニングの「スマートビューティ」、テレワークで増えた仕事・趣味のグッズやストックに対応し、棚位置が可変できる「マルチストレージ」の4つをコンセプトに、多様化するニーズに対応するとしている。
同社グループは、「第7次中期経営計画」において「すべての建物の脱炭素化によるカーボンニュートラルの実現」を重点テーマに掲げ、2023年度に「RE100」達成、2030年度までに国内でZEB・ZEH率100%を目指している。
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