キッズデザイン協議会(東京都港区) は9月21日、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する第16回「キッズデザイン賞」の優秀作品36点を発表した。
最優秀賞「内閣総理大臣賞」には、黒田潤三アトリエ(東京都渋谷区)/なないろレディースクリニック(茨城県つくば市)の「なないろこまち」が選ばれた。産婦人科クリニック「なないろレディースクリニック」を核に小さな街のようにデザインされた建築物で、カフェのような待合室、別荘のような病室など、クリニックの枠を超えた施設となっている。求心力を持つ医院の良質な取り組みが最優秀賞にふさわしいと評価された。
優秀賞の「経済産業大臣賞」には、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門のナスタ(東京都港区)「Nasta Interphone(ナスタインターホン)」、「少子化対策担当大臣賞」には子どもたちを産み育てやすいデザイン部門の秋山隆浩建築設計事務所(東京都国分寺市)/Atelier HMCの「町屋高架下保育園」などが選ばれた。
特別賞「審査委員長特別賞」には、子どもたちを産み育てやすいデザインとして、昭和設計(大阪市)の「守口市立さくら小学校(学校全体が学びの場 ―地域住民も含めたみんなの学校―)」、日比野設計+幼児の城(神奈川県厚木市)の「せんしん未来サテライト」が選出された。
今回の優秀作品には、「環境の変化に伴い地域と共に子どもを産み育てる新たな提案の広がり」「自然や人と触れ合い、子どもの創造性・自主性を生み出す機会の尊重」などの観点で優れた作品が選ばれた。受賞数は214点。累計の応募数は6168点、受賞数は3653点となった。
9月28日に「第16回キッズデザイン賞 表彰式・シンポジウム」をZoomウェビナーにて開催。事前登録制。参加費無料。
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