テレワークやリモートワークが増えて、新築やリノベーションで書斎が欲しい、つくりたいと思っている方も多いのではないでしょうか。今回はマイホームに書斎をつくるときの注意点をテーマに、一級建築士事務所げげ代表で住宅系人気YouTuberのげげさんに解説していただきました。
前提として、今回は長時間作業する場合の書斎についての解説です。1日に5時間以上仕事場として使うようなケースを想定しています。
長い時間過ごすからこそ考えるべきこと
まず、書斎をつくるときの注意点4つを説明していきます。
①他の部屋との位置関係
②音
③面積
④空調・換気・照明
1つ目は、他の部屋との関係です。LDKや寝室と書斎の距離は大事です。この距離というのは、喉が渇いた時や、小腹が減った時にキッチンが近いと便利だということです。2階の寝室の隣に書斎を設けていると、階段の昇り降りも加わるため行き来が面倒ですよね。
次は書斎と寝室の距離です。寝室が近いと、昼はいいけれど夜は使いづらくなります。特にオープンの場合は明かりや作業音が漏れてしまうので、家族の健康的な睡眠のためにも寝室からは距離をとった方がいいでしょう。ただ、書斎の横に寝室があるような場合でも、扉があるかないかで変わってきます。
扉がないパターンでは、音は丸聞こえで明かりも漏れてしまいますが、間仕切りがないので寝室と一体で空調ができるメリットが。逆にいうとクローズな書斎では、長時間使う場合はエアコンが必要になります。2つ目は・・・
げげ/金谷尚大
1990年生まれ。大阪市立大学を卒業後、積水ハウス株式会社へ入社。史上最年少の28歳でチーフアーキテクトに認定される。2019年同社を退社後、古民家カフェ「海と坂と」を開業。2020年一級建築士事務所げげを開設。自身のYouTubeチャンネルは、6万人を超える登録者があり、住宅系YouTuber「げげ」としても活躍
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