木構造振興と日本住宅・木材技術センターは9月8日、林野庁補助事業「中大規模木造建築技術実証事業」の2022年度2次募集結果を公表した。7月4日~8月8日の募集期間に4件の応募があり、全国LVL協会の「国産材を使用するLVL被覆耐火構造部材の寸法拡大」と、門田建設の「口谷東クリニック新築工事のCLT工法建築の実証」の2件を採択した。
同事業は、非住宅・中高層分野の建築物の木造化・木質化に向けて、建築物の実証を通じて、高い普及性が見込まれる新たな技術等の開発や再検証・改善を行うもの。建築費の事業経費の3/10を、技術開発、再検証・改善費の事業経費の定額を上限に助成する。
全国LVL協会の提案は、本耐火構造の最大断面寸法を拡大するため、超大断面寸法の梁と柱で1時間耐火試験を実施。性能を確認して認定書での最大断面寸法を拡大し、耐火構造における木材使用量の拡大につなげる。
門田建設の提案は、建築時の医療機器導入、将来的な最新医療機器導入を考慮した建築設計が必要である医療建築において、フレキシビリティでありながら耐震性に優れたCLTパネル工法のアピールポイントを他の木質工法と比較することで明らかにし、普及性を検討する。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。