三井デザインテック(東京都中央区)とmonoAI technology(兵庫県神戸市)は、オフィス・自宅・シェアオフィスに次ぐ“第4の働く場”として、メタバース(バーチャル空間)を活用した新たな働き方の可能性を検証する実証実験を開始した。
昨今のコロナ禍でテレワークが広く定着し、より柔軟な働き方が可能となった一方で、従来のリアルオフィスで行われていたコミュニケーションの減少により新たな課題も顕在化しつつある。同実証実験では、今後のメタバースの定着を見据えて、バーチャル空間におけるコミュニケーションが、どのようなシチュエーションや目的において高い効果・満足度を得られるのか検証する。検証は、三井デザインテックが独自に定めた「10のアクティビティ」に沿って行う。これは、働く場における活動を「定型業務」や「情報共有」、「リフレッシュ」など10種類に分類したもの。
働く場における「リフレッシュ(気分転換・休憩)」の検証では、都心のリアルオフィスでは実現が難しい高天井・焚火の揺らぎ・雪景色といった空間を三井デザインテックが設計・デザインし、それをmonoAI technologyの技術でバーチャル空間に創出。リフレッシュ空間の中で、体験者が一定の没入感や心の安らぎを得られることがすでに確認できているという。
三井デザインテックではこれまでも、業務に最適な環境を選択する新たな働き方であるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)について様々な検証を行い、その知見を活用して企業のオフィス課題の解決に取り組んできた。今回、バーチャル空間を通じて体験価値を届けることを得意とするmonoAI technologyの技術をABWの知見と掛け合わせることで、メタバースを “第4の働く場”として活用する働き方の可能性を探っていく。
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