大林組(東京都港区)は、オーストラリアのBuilt Pty Ltdとの共同企業体にて、複合ビル「アトラシアン・セントラル」(ニューサウスウェールズ州シドニー市)の新築工事を受注したと発表した。
同建物は、宿泊および店舗エリアを含む複合施設で、7階から上階が鉄骨とCLTを採用した木造ハイブリッド構造となる。地上39階建て(高さ182m)、延床面積は約7万5000㎡。
ビルの設計はLEEDやWELLなどのグリーンビルディング認証で最高レベルの認証を取得する仕様で、建設中に排出されるCO2については通常の50%以下に抑制することを目標としている。また完成後は、100%再生可能エネルギーでの稼働を目指す。
同社は、地上の構造部材を全て木材とした高層純木造耐火建築「Port Plus」を建設するなど、建物の木造・木質化に積極的に取り組むことで、循環型資源である木材利用の拡大、促進による持続可能な社会の実現を目指している。純木造建築で得た知見を木造ハイブリッド構造に生かすことで、カーボンニュートラルやウェルビーイングなどの社会課題の解決に取り組んでいく。
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