東京海上ホールディングス(東京都千代田区)と東京海上日動火災保険(東京都千代田区)は、東京海上日動ビル本館および新館を一体で建て替えて建設する新・本店ビルのデザイン(基本設計)をまとめたと発表した。2024年12月に着工、2028年度に竣工予定。
新・本店ビルのエクステリアは、丸の内の街並みに調和する洗練された気品のある佇まいを表現。デザイン上の重要な役割は木材が担っており、構造部材である柱、床に国産木材をふんだんに使用している。建物の高さは100メートル、木の使用量は世界最大規模だという。国産木材を大量に使用することなどにより、一般的なビルに比べて建築時のCO2排出量を3割程度削減。また、高効率の設備や地域冷暖房の採用、使用電力に100%再生可能エネルギーを導入するなどの施策により、省エネルギーの推進、脱炭素社会の実現に貢献する。
木材がふんだんに使われた柱や床は、季節や時間の移り変わりによって繊細に表情を変えるガラスのファサードに包まれ、美しく印象的な「キューブ(立方体)」を形作る。このキューブのデザインは、街並みとの調和や訪れる人の視点でのヒューマンスケールなど、様々な観点についてデザイナーと慎重に議論を重ねた結果、生み出されたものだという。
デザインは、1998年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が担当。RPBWが日本においてデザインを担当する初めてのオフィスビルとなる。
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