東急建設(東京都渋谷区)らが参画している鉄筋挿入型ひび割れ制御工法協会内に設立されたPRS工法研究会は、ポーラスレジンサンド(PRS)を用いた目地充填工法が、日本建築総合試験所の建設材料技術性能証明を取得したと発表した。
同工法は、RC・SRC 造建物のコンクリート躯体の目地充填工法。RC・SRC 造建物のコンクリート躯体のひび割れ誘発目地において、珪砂とファイバー樹脂を混合して製造したPRSを目地内に充填することによって、目地形状の変形にあわせ、PRSの内部に加わる圧縮力や引張力を吸収することで、直貼りクロス仕上げ面の亀裂を防止することを可能とする。2016年に開発され、適用実績は15件(2022年7月現在)。
このほど、目地充填材であるPRSの性能「コンクリートとの接着性」、「目地露出面の陥没抵抗性」、「ひび割れ分散性」について検証し、同工法を採用することで、コンクリートと充填材の接着界面に亀裂は生じず、仕上げ面の亀裂、しわ、窪みを生じさせないことを証明した。
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