NTT都市開発(東京都千代田区)はこのほど、京都市東山区における「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」について、新築工事に着手した。
同計画は、元新道小学校跡地おいて、ホテルの新築、宮川町歌舞練場の建て替えを行うとともに、元小学校の面影を一部継承した地域施設を新築するもの。建物規模は、ホテル棟が地上4階地下2階建て(延床面積:1万5702.07㎡)、歌舞練場棟が地上3階地下2階建て(同:5106.17㎡)を予定している。竣工は歌舞練場棟が2025年1月、ホテル棟が2025年3月を予定。
歌舞練場の建て替えにおいては、100年を超えて宮川町花街の象徴となっている大屋根に寄せる地域の人々や宮川町お茶屋組合の想いを聞いてきた。同敷地には12mの高さ制限があるため、旧歌舞練場に存在していた18mの大屋根と同じ高さ・形状で新歌舞練場の大屋根を計画する特例許可を京都市から取得。保存できる瓦や部材を活用しながら、大屋根デザインを継承する(写真上:旧歌舞練場にかかる大屋根 写真下:新歌舞練場にかかる大屋根の完成予想イメージ)。そのほか、旧歌舞練場で使用していた舞台上の唐破風を新歌舞練場に移設し歴史を継承するなど、保存活用できる象徴的な部材は取り入れることとしている。
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